<multicol>:段組みのレイアウトを作成する要素・HTMLタグの解説

取り扱い 廃止された要素
カテゴリー なし
親にできる要素
子にできる要素
対応ブラウザ caniuseで確認

このタグは非推奨または廃止になりました。新しく作るウェブサイトへの使用は避けて下さい。また、既存のソースコードの中に含まれている場合は更新をお勧めします。詳細は現行の標準仕様に従って下さい。

<multicol>タグの解説

<multicol>は、Netscape Navigatorが独自に採用したタグです。段組みを行う際に便利なタグでしたが、現在は廃止されているため、使用は控えて下さい。

このタグは、かつてテーブルを駆使して段組みを再現していた時代のものです。現在では、CSS(スタイルシート)で柔軟なレイアウトが可能となっています。複数の段組みを行いたい場合は、flexプロパティやgridプロパティを使用しましょう。

<multicol>要素に指定できる属性

width
段組全体の幅をピクセル値や%値で指定します。
cols
いくつ段組を作成するかを数字で指定します。
gutter
段組と段組の間隔を指定します。初期値は10pxです。

<multicol>要素の使い方とサンプルコード

この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。複数の段落を子要素に配置して、段組みの定義を行います。


<multicol>
	<p>段落の内容。</p>
	<p>段落の内容。</p>
</multicol>

このタグを使ったマークアップのサンプルです。対応しているブラウザでは、横並びの段組みで表示されます。しかし<multicol>は廃止されたタグであるため、ほとんどのブラウザでは正常に表示されません。


<multicol width="400px" cols="3" gutter="15px">
	<div>
		<h2>段落の見出し</h2>
		<p>HTMLで段組みのレイアウトを行ってみましょう。CSSを使うといくつかのプロパティを指定するだけで簡単に段組みレイアウトを表現できます。実際にソースコードを書いて確かめてみましょう!</p>
	</div>

	<div>
		<h2>段落の見出し</h2>
		<p>HTMLで段組みのレイアウトを行ってみましょう。CSSを使うといくつかのプロパティを指定するだけで簡単に段組みレイアウトを表現できます。実際にソースコードを書いて確かめてみましょう!</p>
	</div>

	<div>
		<h2>段落の見出し</h2>
		<p>HTMLで段組みのレイアウトを行ってみましょう。CSSを使うといくつかのプロパティを指定するだけで簡単に段組みレイアウトを表現できます。実際にソースコードを書いて確かめてみましょう!</p>
	</div>
</multicol>

CSSで段組みレイアウトを作成する

同じ構造の段組みレイアウトをCSSで再現できます。flexプロパティを使う方法とgridプロパティを使う方法の二種類があります。状況に応じて、使いやすい方を採用しましょう。


<div class="sample-block">
	<div>
		<h2>段落の見出し</h2>
		<p>HTMLで段組みのレイアウトを行ってみましょう。CSSを使うといくつかのプロパティを指定するだけで簡単に段組みレイアウトを表現できます。実際にソースコードを書いて確かめてみましょう!</p>
	</div>

	<div>
		<h2>段落の見出し</h2>
		<p>HTMLで段組みのレイアウトを行ってみましょう。CSSを使うといくつかのプロパティを指定するだけで簡単に段組みレイアウトを表現できます。実際にソースコードを書いて確かめてみましょう!</p>
	</div>

	<div>
		<h2>段落の見出し</h2>
		<p>HTMLで段組みのレイアウトを行ってみましょう。CSSを使うといくつかのプロパティを指定するだけで簡単に段組みレイアウトを表現できます。実際にソースコードを書いて確かめてみましょう!</p>
	</div>
</div>

HTMLの内容は共通しています。異なるのは、親要素のclass属性に指定されているsample-blockセレクタに対するスタイルの定義だけです。


/* flex を使用する場合 */
.sample-block {
	display: flex;
	gap: 1rem;
}

/* grid を使用する場合 */
.sample-block {
	display: grid;
	grid-template-columns: repeat(3, 1fr);
	gap: 1rem;
}

<multicol>に関連するHTMLタグ

非推奨または廃止になったタグ
<acronym> 略語(頭字語)であることを表す
<applet> JAVAアプレットを埋め込む
<basefont> 文字の基準となるサイズ、色、フォントの指定
<bgsound> 効果音やバックミュージックを鳴らす
<big> 文字をひと周り大きく表示する
<blink> 文字を点滅させたい範囲を指定する
<center> センタリングする
<command> ページ内のメニューに操作コマンドを設定する
<dir> ディレクトリ・リストを表す
<font> フォントの色や大きさを変える
<frame> フレームに表示するファイルを指定する
<frameset> ウィンドウを分割する
<keygen> フォーム送信時に暗号鍵を発行する
<listing> タグを解釈してソースをそのまま表示する
<marquee> 文字列をスクロールさせる(流れる文字)
<menuitem> コンテキストメニューの項目を作成する
<multicol> 段組みのレイアウトを作成する
<nobr> 自動改行を無効にする
<noembed> プラグインが利用できない環境での表示内容を指定する
<noframes> フレームが表示できない環境での表示内容を指定する
<plaintext> ソースをテキストとしてそのまま表示する
<rb> ルビをふる文字の区切りを指定する
<spacer> ホワイトスペースを挿入する
<strike> 文字列に打ち消し線・取り消し線を引く
<tt> 文字を等幅フォントで表示する
<xmp> ソースコードをそのまま表示する