<menuitem>タグの解説
<menuitem>は、ユーザーが操作可能なポップアップ型のコンテキストメニューの項目を作成する祭に使用します。基本的には、type属性に"context"が付与された<menu>の子要素として扱うことを想定しています。
この要素はHTML5.1で追加されましたが、5.2のアップデートで廃止され、HTML Living Standardにも引き継がれませんでした。コンテキストメニューの操作を行う場合は、他のスクリプトを採用してください。
<menuitem>タグの特徴
- レイアウトの初期値はブロックレベルです。文章の改行に影響を与えます。
- 視覚的な効果は特定されていません。ブラウザの実装状況に依存します。
- 同一のページ内に複数使うことができます。コンテキストメニューの記述ルールに従ってください。
<menuitem>要素に指定できる属性
type- コマンドの種類を設定します。
command:何らかのアクションを設定したコマンドcheckbox:チェックボックス型のコマンドradio:ラジオボタン型のコマンド
label- コマンドの名前を定義します。
checked- 選択されている状態を表します。これは値のない論理属性です。
default- メニューのサブジェクト要素と同じコマンドを使用する場合に指定します。これは値のない論理属性です。
disabled- 無効にしたい項目に指定します。これは値のない論理属性です。
command- 別の要素の
idを指定し、間接的に実行するコマンドを選択します。checked、disabled、icon、label、radiogroup、type属性を含むメニューアイテムでは使用できません。 icon- コマンドを象徴するアイコンを設定する場合に指定します。
radiogrouptype属性の値が"radio"の場合、選択されたときにラジオボタンを切り替えるコマンドのグループの名前を指定します。- グローバル属性
- 全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
- イベントハンドラ
- 全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。
<menuitem>要素の使い方とサンプルコード
<menu>によるコンテキストメニューを作成した場合のイメージです。標準仕様では実装されていないため、ソースコードのみ掲載します。
<menu type="context" id="sample-menu">
<menuitem type="command" onclick="menu_play()">再生</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_stop()">停止</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_prev()">前の曲</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_next()">次の曲</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_paus()">一時停止</menuitem>
<hr>
<menuitem type="command" onclick="menu_speed(0.5)">0.5倍速</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_speed(1.0)">1.0倍速</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_speed(1.5)">1.5倍速</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_speed(2.0)">2.0倍速</menuitem>
<menuitem type="command" onclick="menu_speed(3.0)">3.0倍速</menuitem>
</menu>
