<keygen>タグの解説
<keygen>
は、フォーム送信時に暗号鍵(キー)を発行して暗号化するために使用します。この要素は、フォームの一部として鍵の材料の生成を容易にし、情報送信の安全性を高めることを想定しています。
キーが発行される場合には、秘密キーと公開キーがペアで発行されます。秘密キーはローカル環境に保存され、公開キーはサーバーに送信されます。
keytype属性で、暗号化の種類を指定することができますが、HTML5の仕様ではブラウザがサポートすべき暗号方式は決められていません。そのため、ブラウザによって、どの暗号方式もサポートされていない場合があります。
この要素に対応しているブラウザでは、鍵の長さを設定するためのインターフェイスが表示されます。
<keygen>タグの特徴
- この要素自体はフォームに埋め込まれる値であり、可視化されることは想定されていません。
- この要素は空要素です。開始タグのあとに終了タグを記述する必要はありません。
<keygen>要素に指定できる属性
autofocus
- 自動的にフォーカスする
challenge
- 送信されるキーと一緒にパッケージする値を指定する
disabled
- キーを操作不能にする
form
- form要素のid属性と関連付ける
keytype
- 暗号化の種類を指定する(指定できる値はブラウザによる)
name
- キーに名前を付ける
<keygen>要素の使い方とサンプルコード
この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。<form>
の子要素に配置して送信する際の暗号鍵を定義します。
<form method="post" action="example.php" id="example">
<keygen name="key" form="example">
<input type="submit" value="送信する">
</form>