column-width:段組み要素の段に対して目安の幅を指定する
初期値 | auto |
適用対象 | 段組み要素内のブロックコンテナ |
継承 | しない |
アニメーション | <length>値 |
対応ブラウザ | caniuseで確認 |
column-widthプロパティの説明
column-width
は、段組み要素の段に対して目安となる幅を指定します。コンテナは、この値よりも狭い段がないように、できるだけ多くの段を配置します。コンテナの幅が指定された値よりも狭い場合、実際の段の幅はより狭くなることがあります。
段の幅が決まる大きな要因は、要素全体の幅とcolumn-count
の数です。column-width
は、ここにヒントを与えます。レスポンシブデザインであれば、段の幅をできるだけ理想的な寸法に保つのに役立ちます。段の幅を厳密に指定する場合は、width
、column-gap
、column-rule-width
などのプロパティを併記する必用があります。
column-widthに指定できる値
- auto
- 要素の幅と段の数によって自動的に配分がきまります。これが初期値です。
- <length>
- CSSで使用できる長さを表すデータ型の値です。ピクセルやポイントなどの絶対値、フォントサイズやビューポートを参照する相対値が指定できます。負の数値やパーセンテージは無効です。この値は、あくまで寸法の目安です。実際に表示される段の幅は、他の要因を踏まえて決定されます。
column-widthの使い方とサンプル
column-width
プロパティの構文は以下の通りです。
CSS
/* キーワード値 */
column-width: auto;
/* 値 */
column-width: 10px;
column-width: 3.6em;
column-width: 5vmax;
/* グローバル値 */
column-width: inherit;
column-width: initial;
column-width: revert;
column-width: unset;
column-widthの実例
それでは実際にcolumn-width
プロパティの書き方を見ていきましょう。水平方向が可変式になっている段組み要素に、各段の幅を指定した時の挙動を確認します。
resize
に対応しているブラウザであれば、要素の右下にハンドルが表示されるはずです。これを掴んで要素の幅を変えてみて下さい。
表示確認
CSS
.samp_box {
overflow: auto;
padding: 0 1rem 1rem;
background: #eee;
resize: horizontal;
}
.samp_box > h2 {
margin: 1rem 0 0;
font-size: 1rem;
}
.samp_box > p {
margin-top: 1rem;
padding: .3rem;
background: #fff;
column-rule: 1px solid #999;
}
#cw_1 {
column-width: 50px;
}
#cw_2 {
column-width: 100px;
}
#cw_3 {
column-width: 200px;
}
HTML
<section class="samp_box">
<h2>column-width: 50px;</h2>
<p id="cw_1">あいうえおかきくけこ。さしすせそたちつてと。なにぬねのはひふへほ。あいうえおかきくけこ。さしすせそたちつてと。なにぬねのはひふへほ。</p>
<h2>column-width: 100px;</h2>
<p id="cw_2">あいうえおかきくけこ。さしすせそたちつてと。なにぬねのはひふへほ。あいうえおかきくけこ。さしすせそたちつてと。なにぬねのはひふへほ。</p>
<h2>column-width: 200px;</h2>
<p id="cw_3">あいうえおかきくけこ。さしすせそたちつてと。なにぬねのはひふへほ。あいうえおかきくけこ。さしすせそたちつてと。なにぬねのはひふへほ。</p>
</section>
column-widthに関連するCSSプロパティ
段組み・カラムレイアウト | |
---|---|
align-content | コンテナの交差軸または列方向に余白がある場合にアイテムの並べ方を指定する |
align-items | コンテナに含まれる全てのアイテムに対して揃える位置を指定する |
align-self | コンテナに含まれるアイテムの位置揃えを個別に指定する |
columns | 段組み要素に関するプロパティを一括で指定する |
column-count | 段組み要素の内容を分割する数を指定する |
column-fill | 段組み要素の高さに対して内容をどのように分配するかを指定する |
column-gap | コンテナに配置されたアイテム同士の列方向の隙間を指定する |
column-rule | 段組み要素の罫線のスタイルを一括で指定する |
column-rule-color | 段組み要素の段と段の間に引かれる罫線の色を指定する |
column-rule-style | 段組み要素の段と段の間に引かれる罫線の形状を指定する |
column-rule-width | 段組み要素の段と段の間に引かれる罫線の太さを指定する |
column-span | 段組み要素の中で全ての段にまたがるレイアウトを指定する |
column-width | 段組み要素の段に対して目安の幅を指定する |
flex | フレックス・アイテムの伸縮率や基準となる寸法を一括で指定する |
flex-basis | フレックス・アイテムの基準となる寸法を指定する |
flex-direction | フレックス・コンテナの主軸方向やアイテムの並び方向を指定する |
flex-flow | フレックス・コンテナがアイテムをレイアウトするフローをまとめて指定する |
flex-grow | フレックス・アイテムが伸長する倍率を指定する |
flex-shrink | フレックス・アイテムが収縮する倍率を指定する |
flex-wrap | フレックス・コンテナに入り切らないアイテムの折り返し方法を指定する |
gap | コンテナに含まれるアイテム同士の隙間を指定する |
grid-area | グリッド・アイテムの配置に関する基準を一括で指定する |
grid-auto-columns | 暗黙的に作成されたグリッド列のサイズを指定する |
grid-auto-flow | グリッド・アイテムがトラックに配置される方法を指定する |
grid-auto-rows | 暗黙的に作成されたグリッド行のサイズを指定する |
grid-column-end | グリッド・アイテムの配置に関して列方向の終了位置を指定する |
grid-column-start | グリッド・アイテムの配置に関して列方向の開始位置を指定する |
grid-column | グリッド・アイテムの配置に関して列方向の位置や寸法を一括で指定する |
grid-row-end | グリッド・アイテムの配置に関して行方向の終了位置を指定する |
grid-row-start | グリッド・アイテムの配置に関して行方向の開始位置を指定する |
grid-row | グリッド・アイテムの配置に関して行方向の位置や寸法を一括で指定する |
grid-template-areas | グリッド・コンテナの中に名前つきのグリッド・エリアを作成する |
grid-template-columns | 明示的な列方向のグリッド・トラックを定義する |
grid-template-rows | 明示的な行方向のグリッド・トラックを定義する |
grid-template | グリッド・レイアウトのテンプレートに関する指定をまとめて行う |
grid | グリッド・レイアウトに関するコンテナのプロパティを一括で指定する |
justify-content | コンテナの主軸または行方向に余白がある場合にアイテムの並べ方を指定する |
order | フレックスやグリッドのコンテナに並ぶアイテムの順序を指定する |
orphans | ページや段組みカラムの最下部に表示されるブロックの最小行数を制御する |
row-gap | コンテナに配置されたアイテム同士の行方向の隙間を指定する |