column-count:要素に含まれる内容を指定された数で段組みにする
初期値 | auto |
適用対象 | ブロックレベル要素。ただし、Table Wrapper Box の場合は無効 |
継承 | する |
アニメーション | <integer>値 |
対応ブラウザ | caniuseで確認 |
column-countプロパティの説明
column-count
は、要素に含まれる内容を指定された数で段組みにします。例えば、文字の分量が多いセクションを、新聞や雑誌の段組みのようにレイアウトします。
column-countに指定できる値
- auto
- マルチカラムが有効になるプロパティが指定されている場合に、その値に適した段数で分割します。
- <integer>
- 正数で表すデータ型の値です。内容を分割する時の理想的な数を表します。
column-width
が指定されている場合、その値がauto
以外であれば、最大の段数を表します。
column-countの使い方とサンプル
column-count
プロパティの構文は以下の通りです。
CSS
/* キーワード値 */
column-count: auto;
/* <integer>値 */
column-count: 3;
column-count: 6;
column-count: 12;
/* グローバル値 */
column-count: inherit;
column-count: initial;
column-count: revert;
column-count: unset;
column-countの実例
それでは実際にcolumn-count
プロパティの書き方を見ていきましょう。以下の内容は、複数の段落を持つセクションをマルチカラムにした時の比較です。
表示確認
CSS
h2{
margin: 1rem 0 0 0;
font-size: 1rem;
}
.samp_box {
overflow: auto;
padding: 0 1rem 1rem;
background: #eee;
}
.samp_box p {
background: #fff;
}
#cc_3 {
column-count: 3;
}
#cc_6 {
column-count: 6;
}
HTML
<h2>指定なし</h2>
<section class="samp_box" id="cc_1">
<p>段落1:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
<p>段落2:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
<p>段落3:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
</section>
<h2>column-count: 3;</h2>
<section class="samp_box" id="cc_3">
<p>段落1:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
<p>段落2:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
<p>段落3:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
</section>
<h2>column-count: 6;</h2>
<section class="samp_box" id="cc_6">
<p>段落1:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
<p>段落2:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
<p>段落3:あいうえおカキクケコ。さしすせそタチツテト。</p>
</section>
マルチカラムの数は、要素のサイズが変わったとしても維持されます。以下の例では、セクションにresize
プロパティを追加して、幅を可変式にしています。対応しているブラウザでは右下にハンドルが表示されているはずなので、それを掴んで横幅を変更してみましょう。
表示確認
column-countに関連するCSSプロパティ
段組み・カラムレイアウト | |
---|---|
align-content | コンテナの交差軸または列方向に余白がある場合にアイテムの並べ方を指定する |
align-items | コンテナに含まれる全てのアイテムに対して揃える位置を指定する |
align-self | コンテナに含まれるアイテムの位置揃えを個別に指定する |
columns | 段組み要素に関するプロパティを一括で指定する |
column-count | 段組み要素の内容を分割する数を指定する |
column-fill | 段組み要素の高さに対して内容をどのように分配するかを指定する |
column-gap | コンテナに配置されたアイテム同士の列方向の隙間を指定する |
column-rule | 段組み要素の罫線のスタイルを一括で指定する |
column-rule-color | 段組み要素の段と段の間に引かれる罫線の色を指定する |
column-rule-style | 段組み要素の段と段の間に引かれる罫線の形状を指定する |
column-rule-width | 段組み要素の段と段の間に引かれる罫線の太さを指定する |
column-span | 段組み要素の中で全ての段にまたがるレイアウトを指定する |
column-width | 段組み要素の段に対して目安の幅を指定する |
flex | フレックス・アイテムの伸縮率や基準となる寸法を一括で指定する |
flex-basis | フレックス・アイテムの基準となる寸法を指定する |
flex-direction | フレックス・コンテナの主軸方向やアイテムの並び方向を指定する |
flex-flow | フレックス・コンテナがアイテムをレイアウトするフローをまとめて指定する |
flex-grow | フレックス・アイテムが伸長する倍率を指定する |
flex-shrink | フレックス・アイテムが収縮する倍率を指定する |
flex-wrap | フレックス・コンテナに入り切らないアイテムの折り返し方法を指定する |
gap | コンテナに含まれるアイテム同士の隙間を指定する |
grid-area | グリッド・アイテムの配置に関する基準を一括で指定する |
grid-auto-columns | 暗黙的に作成されたグリッド列のサイズを指定する |
grid-auto-flow | グリッド・アイテムがトラックに配置される方法を指定する |
grid-auto-rows | 暗黙的に作成されたグリッド行のサイズを指定する |
grid-column-end | グリッド・アイテムの配置に関して列方向の終了位置を指定する |
grid-column-start | グリッド・アイテムの配置に関して列方向の開始位置を指定する |
grid-column | グリッド・アイテムの配置に関して列方向の位置や寸法を一括で指定する |
grid-row-end | グリッド・アイテムの配置に関して行方向の終了位置を指定する |
grid-row-start | グリッド・アイテムの配置に関して行方向の開始位置を指定する |
grid-row | グリッド・アイテムの配置に関して行方向の位置や寸法を一括で指定する |
grid-template-areas | グリッド・コンテナの中に名前つきのグリッド・エリアを作成する |
grid-template-columns | 明示的な列方向のグリッド・トラックを定義する |
grid-template-rows | 明示的な行方向のグリッド・トラックを定義する |
grid-template | グリッド・レイアウトのテンプレートに関する指定をまとめて行う |
grid | グリッド・レイアウトに関するコンテナのプロパティを一括で指定する |
justify-content | コンテナの主軸または行方向に余白がある場合にアイテムの並べ方を指定する |
order | フレックスやグリッドのコンテナに並ぶアイテムの順序を指定する |
orphans | ページや段組みカラムの最下部に表示されるブロックの最小行数を制御する |
row-gap | コンテナに配置されたアイテム同士の行方向の隙間を指定する |