align-contentプロパティの説明
CSSのalign-contentプロパティは、フレックス・コンテナの交差軸またはグリッド・コンテナのブロック方向に対してアイテムの寄せ方や余白の取り方を指定します。通常、コンテナの主軸は横方向であるため、交差軸は縦方向になります。
このプロパティはフレックス・ボックス（Flexible Box）とグリッド・レイアウト（Grid Layout）に関係し、ボックス配置（Box Alignment）を操作します。指定箇所はコンテナとなる要素です。
align-contentがコンテナの行を整列させるのに対して、align-itemsは行内に含まれるアイテムの揃え位置を指定します。
主軸に対する寄せ方や余白の取り方を指定する場合は、justify-contentを使用して下さい。
align-contentに指定できる値
normal- 既定値に従ってアイテムを配置します。
start- アイテムをコンテナの先頭に寄せます。
end- アイテムをコンテナの末尾に寄せます。
center- アイテムをコンテナの中央に寄せます。
flex-start- アイテムをコンテナの交差軸の先頭側に寄せて配置します。
flex-end- アイテムをコンテナの交差軸の末尾側に寄せて配置します。
baseline,first baseline,last baseline- アイテムのベースラインを共有し、基準に合わせて配置します。
space-between- アイテムを先頭と末尾に寄せて均等に配置します。
space-around- アイテムを均等に配置します。最初のアイテムの前にできた余白と最後のアイテムの後にできた余白は、隣接するアイテム同士の間隔の半分の幅になります。
space-evenly- アイテムを均等に配置します。最初のアイテムの前にできた余白と最後のアイテムの後にできた余白は、隣接するアイテム同士の間隔と同じ幅になります。
stretch- コンテナの交差軸方向に余白がある場合に、アイテムはそれを満たすように引き伸ばされます。アイテムの寸法は、
max-heightやmax-widthによって制約できます。 safe- 他のキーワードと併用する値です。アイテムが配置コンテナからあふれる場合、配置モードが
startであったかのように動作します。 unsafe- 他のキーワードと併用する値です。アイテムが配置コンテナからあふれるかどうかに関わらず、指定した値を優先します。
align-contentの使い方とサンプルコード
align-contentプロパティの構文は以下の通りです。
/* キーワード */
align-content: normal;
align-content: stretch;
/* 位置による配置 */
align-content: start;
align-content: end;
align-content: center;
align-content: flex-start;
align-content: flex-end;
/* ベースラインによる配置 */
align-content: baseline;
align-content: first baseline;
align-content: last baseline;
/* 均等に配置 */
align-content: space-between;
align-content: space-around;
align-content: space-evenly;
/* オーバーフローの制御 */
align-content: safe center;
align-content: unsafe center;
/* グローバル値 */
align-content: inherit;
align-content: initial;
align-content: revert;
align-content: unset;
align-contentの実例
それでは、実際にalign-contentの書き方を見ていきましょう。コンテナにいくつかのアイテムを設置し、align-contentの値を変更した場合の挙動は以下の通りです。
<div id="flex_container">
<div id="item1">1</div>
<div id="item2">2</div>
<div id="item3">3</div>
<div id="item4">4</div>
<div id="item5">5</div>
<div id="item6">6</div>
</div>
#flex_container {
display: flex;
flex-wrap: wrap;
align-content: start; /* 変更する箇所 */
width: 240px;
height: 200px;
background-color: #ccc;
}
div > div {
width: 50px;
min-height: 50px;
box-sizing: border-box;
border: 1px solid #999;
display: flex;
align-items: center;
justify-content: center;
}
#item1 {
background-color: #fc605b;
}
#item2 {
background-color: #fcc15b;
}
#item3 {
background-color: #76fc5b;
}
#item4 {
background-color: #5b96fc;
}
#item5 {
background-color: #805bfc;
}
#item6 {
background-color: #e15bfc;
}
align-content: start;の場合
align-contentプロパティの値をstartに設定した場合の挙動です。
align-content: center;の場合
align-contentプロパティの値をcenterに設定した場合の挙動です。
align-content: end;の場合
align-contentプロパティの値をendに設定した場合の挙動です。
align-content: stretch;の場合
align-contentプロパティの値をstretchに設定した場合の挙動です。