<s>タグの解説
<s>
は、書かれている内容が正確ではないことを表し、その範囲に打ち消し線を引きます。過去に記述した内容が古くなっている場合、また完全に削除されたものではなく一時的な訂正を表す場合にも有効です。
文章が編集されて完全に削除された内容を表す場合は、<del>
を使用して下さい。既定値の見栄えは似ていますが、文脈上の意味が異なります。
また、見た目の装飾として打ち消す線を引くタグに<strike>
というものがありましたが、現在は廃止されているため使用しないで下さい。
<s>タグの特徴
- レイアウトの初期値はインラインです。文章の改行には影響を与えません。
- 視覚的な効果として打ち消し線が引かれます。これはユーザーエージェントの既定スタイルによるものです。
- 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。
<s>要素に指定できる属性
- グローバル属性
- 全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
- イベントハンドラ
- 全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。
<s>要素の使い方とサンプルコード
この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。文章の中で正確ではなくなった内容、最新のものではなくなった情報を打ち消します。
<s>正確ではなくなった内容</s>
時間経過で書いてある状況が更新された場合は次のように記述できます。以下に示す内容では、タイムセールを行っていた事実は残しておきたいので<del>
ではなく<s>
を採用します。
<s>本日のタイムセールは牛乳と卵の半額です!</s> 完売しました!
セール中の価格など、期間限定で参照すべきではない文字を示す場合にも適用できます。打ち消された内容は対象期間が終われば元に戻るため、削除という扱いにはないからです。
<div class="sample-block">
<h2>商品名</h2>
<img src="images/file" alt="商品画像">
<span><s>通常価格:¥1,980</s></span>
<span>セール価格:¥980</span>
</div>