<cite>:情報の出典や参照先の題名を表す要素・HTMLタグの解説

取り扱い 標準仕様
カテゴリー フロー・コンテンツ
フレージング・コンテンツ
パルパブル・コンテンツ
親にできる要素 フレージング・コンテンツを受け入れる要素
子にできる要素 フレージング・コンテンツ
対応ブラウザ caniuseで確認

<cite>タグの解説

<cite>は、このタグで囲んだ文字列を著作名や作者名、規格の名称などの題名として扱います。主に、引用元の出典や著作権表記などに用いられますが、単に作品を紹介する目的で記載したタイトルにも適用できます。

参照元の例としては、書籍、漫画、映画、アニメ、ゲームなどのコンテンツ、絵画、彫刻などの展示物、論文、報告書などの書面、コンピュータープログラムなどが挙げられます。これらについて述べる場合に、内容ではなく題名を表す箇所に使用して下さい。

<cite>はタイトルを表すためのものです。人物名や引用文に使用してはいけません。短い引用を表す範囲は<q>を、複数行に渡る長文を引用する場合は<blockquote>を使用します。

<cite>タグの特徴

  • レイアウトの初期値はインラインです。文章の改行には影響を与えません。
  • 視覚的な効果として斜体文字(イタリック体)が適応されます。変更したい場合はスタイルシートで調整して下さい。
  • 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。

<cite>要素に指定できる属性

グローバル属性
全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
イベントハンドラ
全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。

<cite>要素の使い方とサンプルコード

この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。文章の中で作品や出典を表す箇所に使用します。


<cite>作品の題名</cite>

何らかの作品名や出典の題名を段落の中に書く場合、その範囲を<cite>で示すことによって、情報を正確に伝えることができます。


<p>インターネットに著作物を公開する場合、<cite>Creative Commons</cite>のライセンスを明示することも、ひとつの手段です。</p>

<cite>に関連するHTMLタグ

文字列に意味を与える要素
<h1> 〜 <h6> 文書やセクションの見出しを表す
<p> 文章の段落を指定する
<abbr> 略語であることを表す
<address> 連絡先(問い合わせ先)として扱う
<blockquote> 複数行に渡る比較的長い引用分を表す
<cite> 出典先や参照先の題名を表す
<code> プログラムやスクリプトの断片を表す
<data> 文字列に機械的な識別情報を与える
<del> 文書の中で編集によって削除された範囲を表す
<dfn> 定義用語として扱う
<em> 意味を強調する
<hgroup> 見出しに付随する副題やキャッチフレーズをグループ化する
<hr> 段落に区切りを与えて水平線(罫線)を引く
<i> 文章の中で慣用句や特定の用語を表す
<ins> 文章が編集されて新たに追加された部分を表す
<kbd> キーボード入力される文字であることを示す
<q> 行に収まる程度の短い引用を表す
<s> 正確ではなくなった内容であることを表す
<samp> プログラムによる出力結果のサンプルとして扱う
<small> 細則のような付帯注釈を表す
<strong> 重要な情報として扱う
<time> 時刻や日付を正確に表す
<u> 非言語的な注釈があることを示して下線(アンダーライン)を引く
<var> 変数や引数として扱う