<s> 正確ではなくなった内容であることを表す

取り扱い 現行の標準
カテゴリ フロー・コンテンツ
フレージング・コンテンツ
親にできる要素 フレージング・コンテンツを受け入れる要素
子にできる要素 フレージング・コンテンツ
対応ブラウザ caniuseで確認

<s>タグの説明

<s>は、書かれている内容がすでに正確ではなくなったことを表します。過去に記述した内容が間違っていた場合に、内容そのものを消して書き直すやり方もありますが、その内容を残しつつ、修正内容を新たに書き足した方がドキュメントとして充実する場合などに活用されます。

見た目の装飾として文字に打ち消し線が引かれます。似たような効果は、<strike>でも得られましたが、こちらは非推奨となったため使用を避けましょう。

文章が正確ではなくなった場合に訂正を表す要素がもう一つあります。<del>です。こちらは削除された内容の痕跡を残す役目を担います。

<s>タグの特徴

  • レイアウトの初期値はインラインです。文章の改行には影響を与えません。
  • 視覚的な効果として打ち消し線が引かれます。これはユーザーエージェントの既定スタイルによるものです。
  • 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。

<s>に指定できる主な属性

グローバル属性
全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
イベントハンドラ
全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。

<s>の使い方とサンプル

このタグを使ったマークアップのサンプルです。

HTML
<s>本日のタイムセールは牛乳と卵の半額です!</s> 完売しました!
表示確認
本日のタイムセールは牛乳と卵の半額です! 完売しました!

<s>に関連するHTMLタグ

文字列をグループ化して意味を与える要素
<abbr> 略語(頭字語以外)であることを表す
<address> 連絡先(問い合わせ先)として扱う
<blockquote> 複数行にまたがる長文の引用を表す
<cite> 出典先、参照先を表す
<code> プログラムやスクリプトとして扱う
<data> 文字列に機械的な識別情報を与える
<del> 文章の中で削除された部分として扱う
<dfn> 定義用語として扱う
<em> 意味を強調する
<hr> 段落に区切りを与えて水平線(罫線)を引く
<i> 文章の中で慣用句や特定の用語を表す
<ins> 文章の中で新たに追加された部分を表す
<kbd> キーボード入力される文字であることを示す
<main> 文章の中で主要な内容であることを示す
<q> 行に収まる程度の短い引用を表す
<s> 正確ではなくなった内容であることを表す
<samp> プログラムによる出力結果のサンプルとして扱う
<small> 細則のような付帯注釈を表す
<strong> 重要な情報として扱う
<time> 日付や時刻を正確に示す
<u> 文字列に注釈があることを示し下線(アンダーライン)を引く
<var> 変数や引数として扱う