<mark>:文脈の中で関連性のある文字をマーキングする要素・HTMLタグの解説

取り扱い 標準仕様
カテゴリー フロー・コンテンツ
フレージング・コンテンツ
パルパブル・コンテンツ
親にできる要素 フレージング・コンテンツを受け入れる要素
子にできる要素 フレージング・コンテンツ
対応ブラウザ caniuseで確認

<mark>タグの解説

<mark>は、文脈の中で関連性のある文字を表しマーキングします。これは制作者が重要だと考えている箇所ではなく、ユーザーの操作に関連している箇所に使います。例えば、検索結果の画面で検索ワードに一致する部分をハイライトする場合などに適しています。

既定値では、<mark>で指定された範囲が背景色などでハイライトされます。この効果は、単語帳などに蛍光ペンで印をつけたものに似ています。

文字に対して意味的な重要度を与えたい場合は<strong>を、強調したい場合は<em>を採用して下さい。

<mark>タグの特徴

  • レイアウトの初期値はインラインです。文章の改行には影響を与えません。
  • 視覚的な効果として背景色でハイライトされます。これはブラウザの既定のスタイルによるものです。
  • 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。

<mark>要素に指定できる属性

グローバル属性
全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
イベントハンドラ
全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。

<mark>要素の使い方とサンプルコード

この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。文章の中で何らかのコンテキストにより発生したマーカー部分を表します。


text <mark>Highlight</mark> text

この要素が使われる場面として分かりやすい例は、検索結果の画面でキーワードに一致した部分を目立たせるものです。あくまでマーキングされた部分の意味的な重要度を変えずに、ユーザーが操作した結果に生じた関連性を示すことができるからです。

主要なブラウザでは、既定値で指定した範囲の背景に目立つ色がつきます。ちょうど蛍光ペンで単語帳に印をつけたような表現になります。


<p>文章の中で<mark>ハイライトしたい部分</mark>を囲います。</p>

背景色の色や幅はCSSのbackground関連プロパティで調整できます。


.marker {
	background-color: transparent;
	background-image: linear-gradient(to right, #00ffcc 0%, #00ff66 100%);
	background-repeat: no-repeat;
	background-position: left bottom;
	background-size: 100% 50%;
}

<mark>に関連するHTMLタグ

特定範囲の表現を指定する要素
<span> 汎用的なインラインレベルのコンテナを作成する
<br> 改行を行う
<wbr> 文章の中で改行可能な位置を指定する
<b> 文字を太字にする
<mark> 文脈の中で関連性のある文字をマーキングする
<pre> ソースを整形済みテキストとして表示する
<bdi> ページの書字方向とは別の書字方向を指定する
<bdo> 書字方向を指定する
<ruby> ルビを振る文字列の範囲を指定する
<rt> ルビの内容を指定する
<rp> ルビが非対応な環境で読みがなを囲う記号を指定する
<rtc> ルビテキストの集まりを指定する
<sub> 下付き文字として表示する
<sup> 上付き文字として表示する
<details> 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットを作成する
<summary> 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットの概要を表す