<pre>:ソースを整形済みテキストとして表示する要素・HTMLタグの解説

取り扱い 標準仕様
カテゴリー フロー・コンテンツ
パルパブル・コンテンツ
親にできる要素 フロー・コンテンツを受け入れる要素
子にできる要素 フレージング・コンテンツ
対応ブラウザ caniuseで確認

<pre>タグの解説

<pre>は、この要素で囲まれた文字列を整形済みテキスト(preformatted text)として扱います。具体的には、ソースコードの編集画面で見えている改行や空スペースが、そのまま画面に反映されます。

整形済みテキストと言っても、完全なプレーンテキストとして表示される訳ではありません。HTMLのタグを構成する「<」や「>」はそのまま解釈されてしまうので、「&lt;」や「&gt;」と記述する必要があります。このようなルールは特殊記号のページで解説しています。

<pre>タグの特徴

  • レイアウトの初期値はブロックレベルです。文章の改行に影響を与えます。
  • 視覚的な効果は特に与えられません。必要に応じてスタイルシートを調整して下さい。
  • 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。

<pre>要素に指定できる属性

グローバル属性
全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
イベントハンドラ
全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。

<pre>要素の使い方とサンプルコード

この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。ページの中で改行やスペースによる空白をそのまま表示したい箇所に適用します。しかし、レイアウト目的でこの要素を採用してはいけません。デザイン的に空白が必要な箇所にはスタイルシートで装飾を行います。


<pre>
改行や      スペースを

そのまま    表示します。
</pre>

整形済みテキストと言っても、完全なプレーンテキストとして表示される訳ではありません。HTMLタグなどの特殊な機能が備わっている記号は、ブラウザの翻訳を回避する書き方で対応します。


<pre>
HTMLのタグ表記を画面に表示させるには、&lt;html&gt;と書きます。
</pre>

<pre>は本サイトのようなソースコードを紹介する技術的なサイトで多用されますが、通常のブログやメディアサイトであれば、使う機会はほとんどないでしょう。以下のように<code>を組み合わせた入れ子構造は、ソースコードやスクリプトを紹介する欄に多く見られます。


<pre><code>
// ソースコードやスクリプト
// 改行が発生するためタグ同士を連ねて表記
</code></pre>

<pre>に関連するHTMLタグ

特定範囲の表現を指定する要素
<span> 汎用的なインラインレベルのコンテナを作成する
<br> 改行を行う
<wbr> 文章の中で改行可能な位置を指定する
<b> 文字を太字にする
<mark> 文脈の中で関連性のある文字をマーキングする
<pre> ソースを整形済みテキストとして表示する
<bdi> ページの書字方向とは別の書字方向を指定する
<bdo> 書字方向を指定する
<ruby> ルビを振る文字列の範囲を指定する
<rt> ルビの内容を指定する
<rp> ルビが非対応な環境で読みがなを囲う記号を指定する
<rtc> ルビテキストの集まりを指定する
<sub> 下付き文字として表示する
<sup> 上付き文字として表示する
<details> 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットを作成する
<summary> 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットの概要を表す