<output>:アプリケーションやユーザーの操作によって出力された結果を表す要素・HTMLタグの解説

取り扱い 標準仕様
カテゴリー フロー・コンテンツ
フレージング・コンテンツ
パルパブル・コンテンツ
親にできる要素 フレージング・コンテンツを受け入れる要素
子にできる要素 フレージング・コンテンツ
対応ブラウザ caniuseで確認

<output>タグの解説

<output>は、アプリケーションやユーザーの操作によって出力された結果を表します。フォームの入力欄に基づく計算結果や、JavaScriptを実行して得られた内容をブラウザに表示する場合に使用します。

似たような要素に<samp>があります。こちらは、あらかじめ実行結果が分かっている内容の引用を表す場合に用います。

<output>タグの特徴

  • レイアウトの初期値はインラインです。文章の改行には影響を与えません。
  • 視覚的な効果は特に与えられません。必要に応じてスタイルシートを調整して下さい。
  • 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。

<output>要素に指定できる属性

for
入力コントローラに付与したid属性の値を指定することで関連付けを行います。
form
<form>に付与したid属性値を指定することで関連付けを行います。
name
この要素の名前を指定します。JavaScriptからこの要素にアクセスする際に使用します。

<output>要素の使い方とサンプルコード

この要素の最も基本的な書き方は以下の通りです。<form>の子要素に配置される場合は必要ありませんが、その範囲から外れる場合は関連する<form>id属性に指定された値をfor属性で参照して関連付けます。


<form>
	<output for="value">出力結果</output>
</form>	

<form id="name">
	// 内容
</form>

<output for="value" form="name">出力結果</output>

単純な計算式を扱ったサンプルを作成してみましょう。二つの入力欄に指定された値を計算して、その結果を反映しています。実際に数値を変えて結果を確認してみましょう。


<form oninput="add.value = Number(one.value) + Number(two.value);">
	<input type="number" name="one" value="0" size="10"> + 
	<input type="number" name="two" value="0" size="10"> = 
	<output name="add" for="one two">0</output>
</form>

<output>に関連するHTMLタグ

オブジェクトやスクリプトを埋め込む要素
<img> 画像ファイルを読み込む
<picture> 画像に対して複数のリソースを提供可能なコンテナを配置する
<figure> 写真や図表などの自己完結した要素を表す
<figcaption> 参照される写真や図表にキャプションを追加する
<canvas> スクリプトで描かれたグラフィックやアニメーションを表示する
<audio> ページに音声コンテンツを埋め込む
<video> ページに動画コンテンツを埋め込む
<source> 再生候補となる動画や音源などのメディアソースを指定する
<track> 音声や動画コンテンツにテキストトラックを提供する
<embed> 外部コンテンツを埋め込む
<object> 外部リソースのオブジェクトを埋め込む
<param> パラメーターを指定する
<script> HTMLで実行可能なスクリプトを埋め込む
<noscript> スクリプトが動作しない環境での表示内容を指定する
<meter> 規定範囲内の数量や測定値を表す
<progress> 作業の進捗状況を示すプログレスバーを表示する
<output> 計算結果やユーザーアクションの出力欄を作成する
<dialog> 任意のタイミングで開くダイアログボックスを作成する
<template> ページ読み込み後にスクリプトの実行によって挿入可能な要素を定義する
<slot> ウェブコンポーネントで独自に扱える枠を提供する