<rtc> ルビテキストの集まりを指定する
取り扱い | 現行の標準 |
カテゴリ |
なし |
親にできる要素 | <ruby> |
子にできる要素 | フレージング・コンテンツと<rt> |
対応ブラウザ | caniuseで確認 |
<rtc>タグの説明
<rtc>
は、ルビテキストの集まりであるルビテキストコンテナを定義するために使用します。主に、<ruby>
の子要素として、<rt>
をグループ化するために用います。
使い方としては、まずルビを振る対象となるテキストに対して、対応するルビテキスト毎に<rb>
に分割します。その上で、それぞれの<rb>
に対応するルビテキストを、個々の<rt>
に格納し、最後にそれらの要素を<rtc>
で一括りにします。
上記の説明の問題点は、非推奨となった<rb>
が使われていることです。つまり、ルールに従って記述した場合、正しく表示されるブラウザは稀であるということです。そのため、ルビを振る祭にこのタグを採用することは推奨できません。
現在、ルビで使用するのは以下のタグです。具体的な仕様は各ページで解説しています。
<rtc>タグの特徴
- この要素に内包されたテキストがどのように表示されるのか不確定です。
- ルビの表示に関する調整は、CSS(スタイルシート)で行えます。
- 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。
<rtc>に指定できる主な属性
- グローバル属性
- 全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
- イベントハンドラ
- 全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。
<rtc>の使い方とサンプル
このタグを使ったマークアップのサンプルです。ルビコンテナに非対応のブラウザでは、単なるテキストとして表示されてしまうので、必ず動作確認を行って下さい。
HTML
<p>
このドキュメントは、
<ruby>
<rb>HTML</rb>
<rp>(</rp>
<rt>HyperText Markup Language</rt>
<rp>)</rp>
</ruby>
で書かれている。
</p>
<p>
このドキュメントは、
<ruby>
<rb>H</rb><rb>T</rb><rb>M</rb><rb>L</rb>
<rp>(</rp>
<rtc>
<rt>Hyper</rt><rt>Text</rt><rt>Markup</rt><rt>Language</rt>
</rtc>
<rp>)</rp>
</ruby>
で書かれている。
</p>
表示確認
このドキュメントは、
このドキュメントは、
<rtc>に関連するHTMLタグ
文字列の表現を指定する要素 | |
---|---|
<div> | ブロックレベル要素としての範囲を指定 |
<span> | インライン要素としての範囲を指定する |
<br> | 改行を行う |
<wbr> | 文章の中で改行可能位置を指定する |
<b> | 文字を太字にする |
<mark> | 文章の中で目立たせたい箇所をマーキングする |
<pre> | ソースを整形済みテキストとして表示する |
<bdi> | ページの書字方向とは別の書字方向を指定する |
<bdo> | 書字方向を指定する |
<ruby> | ルビを振る文字列の範囲を指定する |
<rt> | ルビの内容を指定する |
<rp> | ルビが非対応な環境で読みがなを囲う記号を指定する |
<rtc> | ルビテキストの集まりを指定する |
<sub> | 下付き文字として表示する |
<sup> | 上付き文字として表示する |
<details> | 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットを設置する |
<summary> | 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットの概要を設定する |