<rp> ルビを囲む記号を指定する
取り扱い | 現行の標準 |
カテゴリ |
なし |
親にできる要素 | <ruby> |
子にできる要素 | テキスト |
対応ブラウザ | caniuseで確認 |
<rp>タグの説明
<rp>
は、文字にルビを振る際に<ruby>
に対応していない環境だった場合に、代替手段として表示するカッコ記号を指定します。
<rp>
は、もともとInternet Explorerが独自に採用したタグでしたが、HTML5で標準仕様となり、HTML Living Standardへと引き継がれました。
現在、ルビで使用するのは以下のタグです。具体的な仕様は各ページで解説しています。
<rp>タグの特徴
<rp>に指定できる主な属性
- グローバル属性
- 全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
- イベントハンドラ
- 全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。
<rp>の使い方とサンプル
このタグを使ったマークアップのサンプルです。
HTML
<ruby>
文字列<rp>(</rp><rt>もじれつ</rt><rp>)</rp>
</ruby>
<ruby>
文<rp>(</rp><rt>も</rt><rp>)</rp>
字<rp>(</rp><rt>じ</rt><rp>)</rp>
列<rp>(</rp><rt>れつ</rt><rp>)</rp>
</ruby>
表示確認
文字列
文 字 列
文 字 列
このような記述は、あまりにも煩雑に思われます。<ruby>
は標準仕様に組み込まれており、ほとんどのブラウザで対応しているので、無理に<rp>
を記述する必要性は低いでしょう。
HTML
<ruby>
文字列<rt>もじれつ</rt>
</ruby>
<ruby>
文<rt>も</rt>
字<rt>じ</rt>
列<rt>れつ</rt>
</ruby>
表示確認
文字列
文 字 列
文 字 列
<rp>に関連するHTMLタグ
文字列の表現を指定する要素 | |
---|---|
<div> | ブロックレベル要素としての範囲を指定 |
<span> | インライン要素としての範囲を指定する |
<br> | 改行を行う |
<wbr> | 文章の中で改行可能位置を指定する |
<b> | 文字を太字にする |
<mark> | 文章の中で目立たせたい箇所をマーキングする |
<pre> | ソースを整形済みテキストとして表示する |
<bdi> | ページの書字方向とは別の書字方向を指定する |
<bdo> | 書字方向を指定する |
<ruby> | ルビを振る文字列の範囲を指定する |
<rt> | ルビの内容を指定する |
<rp> | ルビが非対応な環境で読みがなを囲う記号を指定する |
<rtc> | ルビテキストの集まりを指定する |
<sub> | 下付き文字として表示する |
<sup> | 上付き文字として表示する |
<details> | 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットを設置する |
<summary> | 折りたたみ可能なディスクロージャー・ウィジェットの概要を設定する |