明日よりも今日の方が価値があるという考え方

2011/9/8
明日よりも今日の方が価値があるという考え方

明日よりも今日の方が価値があるという考え方があります。これは、現在価値と将来価値というもので、投資の世界では良く出てくる概念です。

今回は、これを自分の人生に当てはめて考えてみましょう。

やりたいことをいつやるのかという問題

極論を言うと、明日あなたがこの世にいない確率は今日よりも高くなります。来年あなたが元気で暮らしている確率は、明日よりも確実に低くなります。

では、現在あなたが本当にやりたいことがあるとして、いつやれば良いのでしょうか。

答えは「今」です。

今が最も価値が高く、時間が経つにつれてどんどん価値が下がって行きます。何故なら、時間が経てば経つほど「死ぬ確率」が増えていくからです。

更に、早く始めることは、将来生きているかもしれない時間を自由に使えるという付加価値が付いてきます。明日やろうと思っていたことを今日やってしまえば、その明日は別のことに使えるのです。

「いつかやろう」と思っていることはありませんか?その「いつか」はいったいいつ来るのでしょうか。

やりたいことは、実行して初めて価値が生まれます。やりたいことの「やる」とは体験だからです。欲しい物ではなく、やりたいことを見つけましょう。物は買った瞬間から価値が下がって行きますが、体験は早いほど価値が上です。早く始めれば、それだけキャリアのスタート地点が早くなるからです。

「やりたいことをやれ」という言葉をよく目にしますが、実際に始めの一歩を踏み出すにはとても勇気がいります。大事な局面でなかなか決心できない時には、「言い訳」が有効です。

もし、いつかやろうと思っていることが見つかったら「だって来年自分が生きてる保証なんてどこにもないんだから!」と言い訳してみてはどうでしょうか。

※「よしやろう!」と思えた人はここまで

現実問題を考慮してみる

さて、自分が本当にやりたいと思うことについて考えていると、情熱が湧いてきてつい熱くなってしまいますが、目の前には「現実」という冷たいコンクリートが横たわっているわけですね。

そこで、少し冷静になって理論的に考えてみましょう。

今日が現在価値として最も価値のある状態だとして、これから実行することのリスクや負担を差し引いて、どこまで待てるかを考えてみます。

例えば、ある高校生が「ギターを始めたい」と思った場合、すぐにギターを買って弾き始めるのがベストです。しかし、手持ちのお金が無いので、働いて貯金をしなければならないとします。そこで、3ヵ月後に6万円のギターを買う目標を立てて、アルバイトを始めることにしました。

ある日楽器屋の店員さんが言いました。「実質年利10%で12回払いのローン組めますよ」

計算してみると、60,000の10%は6,000なので最終的に6万6千円支払う必要があります(消費税など細かいことは端折ります)。3ヶ月我慢すれば6万円で手に入るギターを、6万6千円払う代わりに早く手に入れると何が起こるでしょうか。

それは、3ヶ月早くギターの練習が始められるということです。3ヵ月後には、少しギターが弾けるようになった自分がいます(ちゃんと練習すれば)。この先取り価値として、あなたなら6,000円多く払いますか?

◆ ◆ ◆

その後、家に帰った高校生は母親に相談してみました。

「なんだいあんた、それなら母ちゃんが6万貸したるよ。ほい。今年中に返してくれりゃいいから」

金利0%。即買いです。

という訳で実際には、リスクとリターンのバランスを考えて「やりたいこと」を実行するタイミングを考える必要があります。

明日死ぬ確率をどれくらいで見積もっているのかは人それぞれです。その辺りを友人と話し合ってみるのも面白いのではないでしょうか。