お金を増やす方程式:Webクリエイターも投資について考えよう!
終身雇用制度や年金制度が揺らぎ始め、組織や政府に頼った生活では安心できない世の中になってしまいました。しかし、私たちにはインターネットという便利な道具がもたらされました。インターネットを使えば、今まで手に入れることが難しかった情報が簡単に手に入ります。オンライン取引も簡単に始めることができます。
Web業界は転職する比率が高く、トレンドの移り変わりが速いので長期的に見ると不安定な職業であると言えます。その代わり、アイデアとやる気さえあれば、自由に仕事を創造することができる分野でもあります。
インターネットの普及によって、投資はますます身近な存在になっています。将来独立したいという目標を持っている人には、投資の概念が必ず役に立ちます。また、東日本大震災や、サブプライムローンが引き起こした金融危機など、社会的な混乱が生じた場合に、一つの組織や収入源に依存していては大変危険です。想定外の事態に対する逃げ道の一つとしても、投資は役に立つのです。
今回は、投資に興味はあるけど、よく分からない。そんなネットユーザー向けのエントリーです。
やりたいことを実現するために投資を始めよう!
投資を行う目的は、お金を増やすことです。お金を増やすために投資を行うのですから、投資は手段になります。低金利が続いているため、銀行に預金しておいても意味を成さない余裕資金は、早めに運用してしまった方が良いでしょう。しかし、どうやって運用したら良いのか分からないという方も多いと思います。
最も大事なことは、あなたがお金を手に入れた後にどうなりたいのか、真の目的をはっきりさせておくことです。一度、自分が理想とする生き方や、幸せについてじっくり考える時間を作ってみましょう。真の目的がはっきりしてくると、それを実現するためにどの程度のお金が必要なのかが分かってくるはずです。
目的を達成するために必要なのは、まとまったお金です。そういった意味で、お金も手段の一つだと言えます。そして、お金を手に入れる手段として、仕事や投資があるのです。
これが基本原則!お金を増やす方程式
目的を達成して理想的な生活を手に入れるために、心からお金を増やしたいと思ったら、以下の方程式を覚えましょう。間違っても一攫千金を狙ったり、借金をしてはいけません。成功に近道はありません。これは愚かな行為に及ばないための基本的な原則です。
基本原則:収入を増やす+支出を減らす+余ったお金で投資をする
方程式:(収入 - 支出)+(資産 × 運用利回り)
1. 収入を増やす
殆どの人が初めに手にする収入は、労働による報酬(給与所得)だと思います。この給与所得は、あなたの時間や能力と引き換えに得られるお金です。投資の準備をするためには、まず給与所得を増やさなければなりません。
最初に思いつくのが働く時間を増やすことですが、残業や副業をこなすということは、自分の時間を犠牲にすることでもあります。時間を犠牲にするやり方は長続きしないので、期間を決めて集中的に行った方が良いでしょう。
次に考えられるのが、時間単価を上げることです。自分の付加価値を高めて、労働に対する報酬を上げます。これには準備が不可欠です。技術向上のための勉強や練習、知識を得るための読書、人脈を作るための交流など、自己投資に専念する期間が必要になります。
上記の対策を怠ってきた人たちは、いつまでも収入を増やす事ができずに、一向にお金が貯まらないという事態に陥ります。長時間働くことも、自己投資に集中することも、歳を重ねるごとに辛くなっていきます。なるべく若いうちに収入を増やすための行動を起こしましょう。
2. 支出を減らす
支出を減らすと言っても、無理して切り詰めていたのでは、心の豊かさが失われてしまいます。まず収入を増やす方に集中しましょう。そして、収入が増えた時に、生活水準を保つことを心がけましょう。収入が増えたからといって、家賃の高い部屋に引っ越したり、物を買う頻度を増やしてはいけません。生活するための最低限の支出と、経済的合理性を保つための支出以外の「無駄遣い」を減らすように勤めましょう。
お金の使い方が下手な人は、収入が増えた分使ってしまうという悪しき習慣を捨てられない人です。日々の欲望に打ち勝つには、将来のビジョンをできるだけ具体的にイメージすることです。
3. 余ったお金で投資をする
ある程度収入を増やし、支出を減らすことができれば、自由に使えるお金が貯まってくるはずです。余ったお金という表現は腑に落ちないかもしれませんが、投資は自己責任の世界です。明日無くなっても生活には影響を与えないお金を投じることが暗黙のルールになっています。
生活に直結する資金を使って投資をすることは、ギャンブルと何ら変わりません。ましてや借金をしてまで株やFXを行うことは、投資を何も分かっていない人が取る行為です。投資は、生活資金と切り離したところで行う必要があることを、肝に銘じておきましょう。
まず始めよう!経験からしか学べないことがある
投資をやってみようという心構えができたら、まずオンライン証券口座を開きます。証券口座を選ぶ鉄則としては、なるべく手数料の掛からないところを探すことです。そこさえしっかり押さえておけば、あとは好みの問題なので、あまり大差はないでしょう。検索で色々と調べながら、自分なりに比較してみましょう。
インターネットで始められる投資には、株、投資信託、外貨預金、FX、債権などがあります。今回は株を使って説明します。
初めて投資の世界に足を踏み入れたときは、何をやったらいいのか良くわからないものです。初めは勉強代だと思って、無くなっても諦められる金額で投資してみましょう。例えば自分の好きな企業や知っている分野の株を買ってみるのです。
注文を入れて売買が成立すると、あなたは晴れて株主となります。株主になると、嫌でも株価が気になります。そうすると、今まで気にもしなかった日経平均や、自分の持っている銘柄の数字を無意識にチェックするようになります。毎日、日本経済の動向を追いかける習慣が身に付くと、今まで知らなかった情報の流れが見えてくるはずです。
慣れてくるまでは、Yahoo!ファイナンスなどで毎日数字をチェックし、色々な銘柄のチャートを眺めてみましょう。その中から、興味を持った言葉を検索で調べ、少しずつ意味を理解していくのです。勉強は面倒ですが、直接自分のお金が掛かっているとなると、人は意外とやってしまうものです。ローソク足の見方や「PER」などの専門用語を覚えてくると、「ここは上がりそうだな」とか「今は割高だな」ということが、何となく分かるようになります。
何となく分かってきたら、投資銘柄を増やしてみましょう。自分の判断が起こした結果を体験することで、より深い洞察力と知識が身に付きます。
絶対に儲かる話はありません!
自分の意志で必要だと思うまで、投資信託や金融派生商品(デリバティブ)に興味を持つ必要はありません。これらは、あくまで「商品」です。そこで働く人たちに手数料を払ってでも、自分にとってメリットがある内容かどうか、理解できるようになってから検討しましょう。
説明を読んでも理解できない投資対象は、あなたの知識が足りないか、複雑にすることで素人に分からないようにして、手数料を取ろうとするプロの戦略です。どちらにしても投資をするにはリスクが高すぎるので、どんなに興味を抱いても諦めてしまう方が賢明です。
また、絶対に儲かるといった怪しい話を持ちかけられた場合、その話はほぼ間違いなく嘘か、もしくは非合法的なものです。もし本当にそんな方法があったら、なるべく人に知られないように、本人だけがこっそり儲けようとするはずです。そんな情報からは、さっさと遠ざかってしまいましょう。
投資で一番大切なのはゴールとプラン
ここまで来たら、後はあなたの投資哲学を築き上げるのみです。投資やライフプランに関する本を色々読んで、先人の知恵を借りましょう。目先の欲望に負けてはいけません。お金を増やす方程式にあるように、地道に地盤を固めていくことが最も賢いやり方です。
人は面倒くさがる生き物です。人は楽な方へ行きたがるものです。それでも、あなたの投資スタンスをぶれさせないためには、できるだけ具体的にゴールを決めておくことです。「大きな家に住みたい」「高級車に乗りたい」といった外的要因ではなく、自分にとっての心豊かな暮らしをイメージしてみましょう。
ゴールが決まったら、そこに至るまでのプランを考えます。この二つは、とてもプライベートで大切な問題ですから、焦らずにじっくりと考えましょう。ゴールとプランは、いつでも見返したり修正ができるように、メモを残しましょう(私はEvernoteに保存しています)。定期的に自分が設定したゴールを見返すことで、今何をやるべきか意識することができます。
ゴールから逆算してタスクに落とし込む
- ゴールを明確にし、そこに至るプランを考える
- プランを実行するための知識やスキルを身に付ける
- 知識やスキルを身に付けるためにすべきことは何かを調べる
- 今から行動する
お金の問題は一生付きまといます。学ぶことは今すぐに始めることができます。これから、自分にとって最適な方法を見つけてみませんか?