これからWebサイトを作り始める人が知っておくべきこと
自分の作ったWebサイトを沢山の人に見てもらうためには、知らなければいけないことや、やらなければならないことが山ほどあります。
とりあえず趣味でホームページを作ってみたい方や個人的な勉強でやってみたい方は、このページを飛ばしてしまっても構いません。また必要なときに読んでみると何か気付くことがあるかも知れません。
Webサイトを使って、人気のサービスや儲かる仕組みを作りたい方は是非読んでみて下さい。Webの世界は移り変わりが早いので、必ず成功するというやり方は存在しませんが、自分なりのやり方を見つけるヒントになるのではないかと思います。
Webサイトを作る人に欠かせない3つの特徴
1. とにかくWebサービスを使いまくる
Webサイトを作る側の人になろうと思った場合、絶対に外してはならないのが「使う側の目線」です。Webサイトをオンラインに公開することの目的は、自分以外の誰かに見てもらうことです。
どうやったら見てもらえるのか、どんなサイトなら使ってみたいと思うのかについて、始めから自分の主観で考えてはいけません。まずは徹底的にインターネットを使ってみて、利用者目線で何を感じるのかを確認してみましょう。
色々なサイトを実際に使ってみることによって、「楽しい」「便利」「びっくり」「人に教えたい」「見て良かった」「つまらない」「使いづらい」などの感情が生まれます。この感情の中にヒントが隠されているのです。
しっかりとしたWebサイトを作れる人は、ネットでできることは全部ネットで解決しようとします。コミュニケーション、勉強、趣味、娯楽、買い物や銀行口座の管理まで。更に、新しいWebサービスが出ると真っ先に使ってみて、自分なりに分析してみるクセを持っています。
常にアンテナを高くして、新しい情報をチェックしながら、自分の作りたいサイトはどんなものなのか考え続けることが重要です。
2. Webサービスを使っているときの自分の行動を確認する
Webサービスを毎日使う習慣ができたら、今度はもうワンランク上を目指します。
例えば、ニュースサイトを見ているときに思わずクリックしてしまったトピックスがあった場合に、「なぜ自分はこれをクリックしたのか?」ということを振り返って考えてみるのです。
この習慣は様々な場面で応用できます。
クリックしたテキストが実は広告だった場合、あなたはどう感じるのでしょうか?面白そうなバナーをクリックしたとき、あなたはなぜそれをクリックしたのでしょうか?数あるサイトの中で何故か使い続けているサービスは、一体いくつあるのでしょうか?
一度、利用者目線から作る側の目線に戻って、「なぜ?」と考えてみましょう。これを繰り返していく事で、目に見えない部分を設計する力を養うことができます。
Webサイトを作る上で欠かせないのが導線です。ページをリンクするときの画面遷移の設計、メニューの配置や大きさの設計、コンテンツと広告の配置やバランスの設計、疲れない色の配色。使う人にとって、より良いWebサイトを作るには、見た目には表れない「フィーリング」の部分を考えなければなりません。
消費者として何となくWebサービスを利用するのではなく、自分の体験を分析して、感覚を理論に変えて蓄積していくことが、作る立場になったときの力となるのです。
3. インターネットが大好き
最終的にはこれに尽きます。インターネットに関わる仕事で結果を残している人は沢山いますが、一つだけ共通していることがあります。それは「インターネットが大好き」なんです。
とにかく寝ても覚めてもネットのことで頭が一杯、仕事が終わって何をするかと思えばインターネットです。そういう人は仕事と遊びの境目が曖昧です。ストレスなく長時間ネットができるという特性は、ネットの世界で成功するために必要不可欠な要素であると言えるのではないでしょうか。
そして好きである以上に、「インターネットの力を信じている」ということも共通しています。インターネットを信じる根拠は、ネット上に散らばる無数の情報を、深くまで掘り下げて拾い上げてきた確かな感覚です。それは、インターネットを道具として上手に活用し、少しでも質の高い情報を集めようとする行動によって手に入れることができるでしょう。
Web制作技術を上達させる3つの秘訣
1. 良いサイトのデザインを真似してサイトを作る
始めから上手にWebサイトを作れる人はいません。それならば、上手にやっている人の真似をするのが一番手っ取り早いです。だからといって近道はありません。結局Webページ作りの上達の秘訣は「できるだけ沢山のページを見て作ること」なのです。
色々なサイトを真似して作っていくうちに、発想やデザインの引き出しがストックされていきます。自分でレイアウトやデザインを考えるときに必要なのは引き出しの多さです。沢山の引き出しの中から最適な組み合わせを発見することが、洗練されたWebページを作る上で重要な要素となります。
完全にゼロの状態から物事を考えることはできません。何も思いつかないとき、どうしても上手くいかないときに足りないのは、情報の蓄積や技術的なスキルです。まず沢山作ること。そして「今まで積み重ねてきた経験が、次のWebサイトを作る」ということを忘れないようにしましょう。
2. 必要に迫られる状況を作り出す
漠然とWeb制作のスキルを身につけたいと思っても、具体的に何をすれば良いのかが分からなくなってしまいます。そうなると、結局何もやらないという悪循環に陥ります。「何かをやってみたいけど、何をすればいいのか分からない」これでは貴重な時間を無駄にしてしまいます。
どうすればこの悪循環を脱出できるのでしょうか。それは、必要に迫られる状況を敢えて自分で作ってしまうことです。
一番分かりやすい例は、アフィリエイトを始めることです。自分でドメインを取って、自分でレンタルサーバーを借りて、アフィリエイトを始めてみましょう。ドメインやサーバーを借りるにはお金が掛かります。そうなると、最低限毎月掛かる費用くらいは回収したいという動機が発生します。更に、頑張ればお小遣いが手に入るというモチベーションにつながる要因にもなります。
アフィリエイトで売り上げを作るには、様々なアイデアや工夫が必要です。普通に趣味でホームページを作っていたのでは、到底たどり着けない領域に行く必要があります。
どうやったらユーザーが増えるのか。どうやったら沢山広告をクリックしてくれるのか。どんな広告が一番効果的なのか。逆に、どんなコンテンツを作れば、効果的に集客できるのか。様々な事を考え、解決する情報を集めていくうちに、自然と知識や技術が身に付いてきます。
ここで重要なのは、真の目的がお金ではないという点です。Web制作のスキルをアップさせるために必要不可欠なのは、自分で考え、自分で調べて、自分で解決する過程なのです。
お金を儲けたい(儲けを作らなければならない)という動機によって、目的を達成するための手段を身に付けなければならない状態になります。必死で身につけた手段は、お金では絶対に買うことができない資産になります。
Web制作で物事を一つ解決すると、大きな達成感を味わうことができます。気が付いたら、次の達成感を求めて新しい技術をマスターし、「作りたいものが作れる状態」になっているかも知れないのです。
3. 面倒くさがる
Web制作者は、面倒くさいと思ったことをパソコンに押し付けなくてはなりません。コンピューターが処理できる作業を、いつまでも自分でやっていては駄目なのです。そこで必要になるのが、プログラミングの知識です。
HTMLやCSSは、「静的」なコンテンツを作るためのものに過ぎません。Webサイトを作るにあたって、パソコンが動的に処理してくれる仕組みを作るには、PHPやPerlなどのプログラミング言語を覚える必要があります。
しかし、いきなり難しい分野に手を出す必要はありません。面倒なことをどうやったら解決できるのか、その手段を探していって自分に合ったやり方を見つけていけば良いのです。
作業効率をアップさせるためにエクセルでマクロを使ったり、プログラミングに詳しくならなくても、オープンソースのCMSを使って環境を整えることもできます。
必要なのは、「面倒なことを面倒じゃなくしたい!」という気持ちです。具体的にどんな言語やソフトが使いやすいかは、人によって変わってきます。几帳面に全部自分でやろうとせずに、どんどん面倒くさがって下さい。その代わりに、面倒だからこそ解決したがるクセを身につけましょう。
人から教わる時代は終わり、自分で学ぶ時代になった
上記で書いたことは、実際に私自身がやってきたことです。しかし、結果的にそうなっていただけで、実際には一つ一つ悩みながら学んでいきました。
誰しも、始めから分かっていることなどなくて、ただ出来ることを手探りでやっていった結果、積み重なった経験が「今」という現実になっているのだと思います。
最後に一つ付け加えるとしたら、「人から教わる時代は終わり、自分で学ぶ時代になった」ということでしょうか。
ネット上には、一生掛けても消化しきれないほどの情報が公開されています。限られた時間の中で、何に時間を使うかは個人の自由に任されています。
アクセスすれば確実に自分のためになる情報が無数に存在する状況で、「知らない」でいることがどれ程の損失を生んでいるのか。今までも、そしてこれからも、人が持っている財産の中で最も貴重なものは、時間だということに変わりはありません。明日やるのではなく、今日から始められることがきっとあるはずです。
これから本格的にWebサイトを作ろうと思っている人にとって、最も必要とされていることは、インターネットに触れる時間を、少しでも多く取ることなのです。