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GDPとは何か?『コレキヨの恋文 ― 新米女性首相が高橋是清に国民経済を学んだら』三橋貴明・さかき漣(著)書評 このエントリーのはてなブックマーク数

コレキヨの恋文
コレキヨの恋文

コレキヨの恋文

著者
三橋貴明・さかき漣
出版社
小学館
初版
2012/3/28(ソフトカバー)

 GDPとは何か――この質問に回答することができなかった経済学の入門者も、それを十分に理解している識者にとっても、最高に「感動できる」政治・経済エンタメ小説。

 本書は、経済系の書籍で書かれる内容を、物語の形で語っているため、硬い文面が苦手な読者でも気軽に読み進めることができるようになっている。私たちが暮らしている国家という枠組みの中で、経済という機能がどのような役割を果たしているのか知りたいという人にこそ読んで欲しい一冊。

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米原万里にしか書けなかった傑作『オリガ・モリソヴナの反語法』書評 このエントリーのはてなブックマーク数

オリガ・モリソヴナの反語法
オリガ・モリソヴナの反語法

オリガ・モリソヴナの反語法

著者
米原万里
出版社
集英社文庫
初版
2002/10/4(単行本)

 これほど教養に満ちた小説がどれくらいあるのだろうか。

 著者の米原万里は、ロシア語の通訳者として第一線で活躍したことで知られ、海外での豊富な経験を活かして多くのエッセイを残している。私はこの作品を読むまで、通訳を生業とする者が一体どのような文体で物語を紡ぎ出すのか意識していなかった。そればかりか、この作品のタイトルや表紙からは、物語の像が見えづらいために、買ってからずっと放置していたのである。

 結論から言うと、この小説は米原万里にしか書けない傑作だった。そして、生涯忘れることのない登場人物と出会える作品でもあった。惜しむらくは、彼女にとって本作が最初で最後の「長辺小説」になってしまったこと。だからこそ、読者にとって生涯のうちに何度も読み返す「名作」たり得る一冊になった。

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圧倒的に読みやすい「新訳」でもう一度読み直す『ソクラテスの弁明』プラトン(著)書評・読書レビュー このエントリーのはてなブックマーク数

ソクラテスの肖像
ソクラテスの弁明

ソクラテスの弁明

著者
プラトン
翻訳
藤田大雪
出版社
叢書ムーセイオン刊行会
初版
2013/3/3(Kindle版)

 圧倒的に読みやすい「新訳」でもう一度読み直す『ソクラテスの弁明』。

 この本の原文は、紀元前三九九年に起こった出来事を元にプラトンが記した物である。ソクラテスは語る人であったから、生涯で著書を残していない。従って、彼の思想が伺えるのは、全て弟子たちの手によって書き残された記録によるものである。

 中でも、この『ソクラテスの弁明』は、彼に関する記録の中で最も有名なものの一つで、タイトルだけなら誰しも一度は聞いたことがあるはずだ。哲学に関心を持たない人でも、学生の時に一度は目に触れた記憶をお持ちではないだろうか。本書は、正にそんな人にこそ手にとって欲しい一冊。

 この本の特徴として、まず初めにイントロダクションが用意されている。この話の経緯や時代背景、裁判のルールや現場の状況が、イラストや写真を用いて分かりやすく説明される。ここで古代ギリシアを舞台とした本書を読み始めるにあたって、必要な前提知識を準備することができるようになっている。

 そして、『ソクラテスの弁明』が始まる。

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